of blue

温泉に行きたいけど、お盆になったら混むよなぁ・・・と思い立ったが吉日、登別へ一人旅に出ました。

温泉の前に腹ごしらえという事で、登別を通り越して胆振トリップの記事で食べ損ねた室蘭の天勝へ。

今回は食べることが出来ましたー

天ぷら好きの僕は、この間も色んな所で天丼を食べましたが、やっぱり天勝に勝るお店はありませんでした。


間違いなく、北海道で一番美味しいです。
あー、こんな記事を書いたら、また妻が怒るだろうなぁー（妻も天勝が大好きなので）

お腹が一杯になったので、登別温泉へ。
今回は、どこへ行こうか悩みましたが、登別観光協会のHPを見て、行ったことの無い上登別へ。
温泉付き別荘地で有名な上登別には、一般客が利用できる温泉施設が2つあるのですが、その内の一つに「営業期間：7月8月のみ」と小さく書かれていた新登別温泉荘へ行きました。

料金は400円とお安いです。

入り口にはスタッフの方がお揃いでした。

ご主人と奥様と小学生（と呼ばれている美人女子大生）のお孫さんの3人で切り盛りしています。

小学生（と呼ばれている美人女子大生）のお孫さんに料金を支払うと、風呂場の入り口まで案内され

「おばあちゃん、どこに入ってもらう？」と。
ん？「どこに」ってどういう事？良く見ると暖簾が3つあるけど、男女別じゃないの？・・・初めてなので、システムが良く理解出来ず戸惑っていると奥様が「こちらに入ってください」と暖簾の一つの奥にある個室へ通されました。
え？個室のお風呂なんて頼んで無い・・・と思うや否や「今、露天風呂に男性の方が入っていて、後から女性の方が入るので、露天風呂に入るなら先に入ってください」と言われました。
なに？どういう事？
奥様によくよく聞くと、なかなか驚愕なシステム。
まず内風呂は、全て個室（3室あります）で、グループ単位で個室を貸してもらえます。
つまり1人で行ったら、1人で個室を独占出来ます。たった400円で個室独占とは凄い！
露天風呂は1つしか無く、男女入れ替え制で、その時の状況により臨機応変に入ってもらうとの事です。
本当は混浴にした方が楽なのでしょうけど、今は（というか、かなり前からですが）保健所が混浴を許可しないので、キチンとコンプライアンスを遵守しています。
壁には、こんな札が。

なるほど、っていうか多客時でも、1時間も独占して良いのですかー
お風呂場の入り口には、よく見ると色々な標語？が書かれた札が貼ってあり、面白いです。



という訳で、先に露天風呂へ

露天風呂は大小と樹脂製の3つの浴槽があります。


硫黄臭がして白く濁っているお湯は、とても良い感じ！
当たり前のように掛け流しで、物凄く気持ちが良いです。
東京からいらした男性とご一緒だったのですが「今回、北海道に来て最初の温泉ですが、当たりでした！」と仰っていました。
ご夫婦で毎年、北海道の鄙びた温泉めぐりをしていて、ある本で紹介されていてココへ来たとの事。
男性と一頻りおしゃべりをしてから、個室の内風呂へ。

中はユニットバスで、普通の家のお風呂ぐらいの広さです。

決して広くはないのですが、一人で入るには十分な大きさの浴槽（かなり深いです）で、気兼ねなくゆったりと入る事が出来ました。
コレよりも少し大きな個室もあるみたいで、状況に応じてチョイスしてくるようです。
内風呂も、お湯の蛇口が開きっぱなしで、正真正銘の掛け流しです。

僕が入った後なので、少しお湯が減ってますが、入る前はちゃんとお湯が溢れてました。
いやー、あまりにも気持良すぎて、のぼせるまで入ってしまいました（心臓がドキドキして、軽く焦った）

帰り際、ご主人と少しお話しました。
普段は大阪に住んでおり、夏になると上登別に来て涼むついでに温泉を営業しているらしいです。
なるほどー、それで7～8月の2ヶ月限定営業なのですね。
日帰り入浴が400円で個室システムでは全然儲からないのでは？と聞くと「もちろん、全然儲からないよ。でも、みんなが喜んでくれれば、それでイイのさー」と仰っていました。
1年の内10ヶ月は放置されているので、毎年7月の営業開始時には修繕する箇所が多数あったりして、「涼むついでに」なんて軽く言ってましたが実際には大変なご苦労があるみたいです。
にもかかわらず、低価格で利用させてくれるなんて、本当に頭が下がります。

あくまで個人的な感想ですが・・・
登別の温泉には色々と入りましたが、ハッキリ言って、お湯は新登別温泉荘が一番良いです。
そして、このシステムなので、僕が利用した事がある温泉施設では、最も良いと思います。
但し、このシステムなので、週末などは、入浴までの待ち時間が凄くかかる場合があるとの事。
新登別温泉荘へ行かれる際は、ご注意ください。
出来れば平日の利用がお勧めです。
もし、当記事を見て新登別温泉荘へ行かれる方がいらっしゃいましたら、お歳を召したご夫婦で営業しておりますので、あまり無理な注文等せず、指示に従ってご利用頂ければ幸いです。

新登別温泉荘を後にし、登別の新名所、雲海テラスへ・・・

というのはウソで、ここは新登別大橋の上。

橋の下の谷間から、何故か雲のような物がモクモク沸き上がってきています。

ここって、いつもこんな事になるのでしょうか？
後ろ向くと、天華園の廃墟が。

なんだか中国の山奥にでも迷い込んだ雰囲気でした。


－翌日－

ランチで行きたいお店がありました。
それは前日、地球岬に行こうと通った新富町の路地裏で見かけたカレー店。

店舗入口ギリギリに車が止められている・・・マナーの悪い客が止めたのか？
入り口のガラス戸に掛けられた看板のお陰で、辛うじてカレー店だという事がわかります。

我ながら良くこんなお店を見つけたなと感心します。
「カレーハウス ふじはる」という屋号です。
ビビりながら入店すると店員さんがいきなり「お弁当ですか？」と聞いて来ました。
え？弁当？カレーハウスじゃないの？
座るように促されたテーブルには、弁当箱が山積みに。

僕は「いや、看板にカレーハウスって・・・」と答えると、かぶせ気味に「あ、カレーね。カレーだって！」と店員さんが厨房に向かって叫びます。
大人しく座ってメニューを待っていたのですが、一向に出てくる気配がありません。
店舗内は、こんな感じ。


なかなか家庭的な雰囲気。
・・・しかし、しばらくたっても何の進展も無し。
壁にもメニューが無く、どんな種類のカレーが幾らなのか見当もつきません。
店員さんは、ひたすらお弁当を作っていて、声をかけると怒られそうな雰囲気・・・どうしよう・・・ヤバい店に入ってしまったか・・・隙を見て逃げたほうが良いだろうか・・・と考え始めた時、唐突にテーブルに運ばれきたのがこちら。

どうやらカレーは1種類しかないようで、僕がカレーと口走った瞬間がオーダーとなっていたようです。
見た目は、かなり黄色味が強く、ほぐれた鶏肉がソース全体に絡んでいます。
しかし、このカレー、一体幾らなんだろう・・・価格も何もわからないのに「カレー」という単語を口走っただけで、売買契約が成立しているだなんて・・・
このカレーに口をつけて良いのだろうか？支払えない程のボッタクリ価格だった日には、生きてこの店を出ることが出来ないかもしれない・・・
でも、ボッタクリの店なら、食べても食べなくても請求されるのだろうから・・・と意を決して、一口。
何かの出汁の風味が強く、少し変わった味ですが、結構美味しいです。
時々、鶏の小骨が出てくるので、骨付きの肉をホロホロに崩れるまで煮込んで作っているようで、意外と手間をかけているのがわかりました。
弁当作りが一段落したのか店員さんが「なんでこの店に来たの？」と聞いて来ました。
少し会話して、怖い人では無さそうなので、恐る恐る色々聞いてみました。
こちらはカレーハウスの看板を掲げていますが、実際には宅配弁当がメインのお店で、店舗に来るお客さんは殆どいないとの事。
なるほど、それで、店舗入口ギリギリに配達用のバンを止めていたのですね。
お店の場所も、飲食店としては最悪の立地なのですが、宅配用の弁当を作るだけなら、どこでも良いですもんね。
さて、完食してしまった・・・遂に会計の時・・・胸の鼓動が高鳴ります。現金が足りなかったらカードでも大丈夫かな？
「650円です」
良かったーーーー、普通の値段でした。
というか、あれだけ沢山の鶏肉が入っているのなら、むしろ安かもしれません。美味しかったし。

さて、札幌へ帰ります。
少し遠回りして、有珠山を見学。

洞爺湖経由で帰路に就きました。

今回は戸惑う事が多かったですが、それがとても楽しい旅でした！

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【カレーハウス ふじはる】
住所 ： 室蘭市新富町1丁目9-19
TEL ： 不明
営業時間 ： 14時半くらいに閉めるそうです
定休日 ： 不明
URL ： 多分無し


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↑Googleさん、店名が間違ってますよ。