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2012年11月10日

羽幌炭鉱

先日、平日に休みがあったので、一人で羽幌炭鉱見学へ行きました。

羽幌炭鉱は、羽幌町に栄えた石炭鉱山です。
詳細については、きたたびさんのサイトが詳しいので、そちらをご参照ください。
羽幌炭鉱は、町が炭鉱遺産を保存している事で有名なのですが、実際にそれらを巡るのは初めてです。

羽幌に到着して「さぁ!写真を撮りまくるゼ!」と思ったら、なんとデジイチを忘れた事が発覚!
幸い、カバンの中にコンデジが転がっていたので、仕方なくそれで撮影しました・・・

まずは羽幌町郷土資料館で情報収集。
羽幌炭鉱
管理人さんが非常に親切で、色々と教えてくださいました。ありがとうございます!
羽幌炭砿探訪MAPを頂いて、いざ炭鉱遺産巡りに出発です!
マップの順路通りに進みます。
羽幌炭鉱
↑クリックするとPDFファイルが開きます。
羽幌炭鉱は築別抗、羽幌本坑、上羽幌抗の3地区に分かれています。
今回は時間の関係で、築別と羽幌を回ります。

まずは、築別地区。

橋梁群。
かつて石炭運搬の為の鉄道がありました。
現在は廃線になっていますが、橋梁だけが残っています。
第一橋梁
羽幌炭鉱
羽幌炭鉱
第二橋梁
羽幌炭鉱
第三橋梁
羽幌炭鉱
昭和15年から鉄道の敷設工事が行われたのですが、戦時下で鋼材が不足しており、中古の資材で作られました。
なので、大きさや形がマチマチだったり
羽幌炭鉱
橋梁の一部が、線路の部材だったりします。
羽幌炭鉱

太陽小学校。
築別地区の小学校です。
羽幌炭鉱
右側に見える丸い建物は体育館です。
羽幌炭鉱
変わった形ですよね。
入口が開いていたので
羽幌炭鉱
ちょっとだけ中を覗きました。
羽幌炭鉱
羽幌炭鉱
羽幌炭鉱
羽幌炭鉱
見事に円形です。

貯炭場。
羽幌炭鉱
ちなみに各施設には、観光協会で設置した説明板が設置されています。
羽幌炭鉱

羽幌炭鉱鉄道病院。
羽幌炭鉱
以前は、もっと形が残っていたらしいのですが、昨シーズンの大雪でかなり崩落してしまったそうです。
羽幌炭鉱

これは消防署の跡かな?
羽幌炭鉱

炭鉱住宅。
昭和44年竣工。4階建てで水洗トイレ付きとモダンな造りでした。
羽幌炭鉱

発電所の煙突。
羽幌炭鉱

次は、羽幌本坑地区へ移動します。

貯炭場(右)と選炭工場(左)
羽幌炭鉱
ホッパーのアップ。
羽幌炭鉱

運搬立坑。
羽幌炭鉱
櫓の高さは39.4mです。
深さ512mの立てに掘られた坑道から、エレベーターで炭車を運び出していました。
そのエレベーターの機械が、この櫓に収められていました。

羽幌本坑抗口。
羽幌炭鉱
この坑口は、資材運搬用に使われていらしいです。

8月に行った朱鞠内湖のキャンプのミステリートリップで訪れたトンネルですが、実はこの羽幌本坑地区から伸びる名羽線の線路が通る予定でした。しかし、石炭需要が減り、昭和56年に工事が凍結されました。

羽幌炭砿は設立されて30年間しか稼行していないにも関わらず、これだけの施設を擁していたのは凄いことだと思います。
しかも、大手の資本は入らず、地元の企業だけでここまでの規模に成長したのは、賞賛に値するのではないでしょうか。
羽幌炭砿自身は他の産炭地にも進出していましたが、それが経営悪化に拍車をかけた一因であったようです。

羽幌炭鉱を堪能したあとは、小平の稼行炭鉱の吉住炭鉱へ行きました・・・が、既に真っ暗で看板の撮影もままならず・・・
羽幌炭鉱
吉住炭鉱は現役の露天掘り炭鉱です。
ここで採った石炭は、沼田町恵比島の奈井江開発という貯炭場へ送られ、そこから奈井江の火発ヘ送炭されています(奈井江開発の写真は別の日に撮影しました)
羽幌炭鉱
羽幌炭鉱
稼行鉱山が大好きな僕としては、吉住炭鉱を先に回れば良かったと、後悔しきりでした・・・

【補足】
今回の記事では「羽幌炭鉱」と「羽幌炭砿」の2種類の表記があります。
前者は羽幌の石炭鉱山そのものを指し、後者は羽幌の石炭鉱山を運営していた会社「羽幌炭砿鉄道株式会社」を指しています。



【吉住炭鉱】


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この記事へのコメント
こんばんわ。

羽幌といえばオロロン鳥とサンセットのイメージでしたが…
炭鉱遺産は知りませんでした。

賑わいのあった当時の人々の暮らしを彷彿させます。。。

石炭燃料も代替エネルギーとして見直されている今時期、名残惜しい感じがしますねw
Posted by コチタクコチタク at 2012年11月10日 22:05
お、いいですねー
私は今年、羽幌森林鉄道跡を回って来ました。
今度、どこか探索の時は誘って下さい(笑)
Posted by hi at 2012年11月10日 22:42
>>コチタクさん

そう言えば、羽幌と言えばオロロン鳥というのを聞いたことがありますが、オロロン鳥って一体何?
と思って、調べたらペンギンっぽい体の鳥なんですね。
しかも、絶滅危惧種だとか。
勉強になりました。

鉱山のあった場所へ行くと、往時の様子を想像して、思わず胸が熱くなります。

石炭燃料も見直されつつありますが技術的にまだな様な気がしますし、日本での採炭は様々な保安規制等があり、特に坑内掘りはコスト面で厳しいものがあると思います。
露天掘りなら、ギリギリ何とかなると思いますが、鉱量的に多くは望めないかもしれません。
空知炭田、留萌炭田共に、まだまだ多くの石炭が眠っているようではあるのですが。
北海道で、シェールガスとかシェールオイルとか埋蔵してないんでしょうかね?
キチンと調べているんでしょうかね?
最近は、それが凄く気になっています。
Posted by furutori at 2012年11月10日 23:25
>>hiさん

羽幌森林鉄道は知りませんでした。
調べてみると羽幌川沿いに線路があったそうですね。
帰りは道道744を通ったので、そんなのあるって知っていたら、もっと注意してたのにー
いやー、無知はダメですね・・・

今回の羽幌の探索にあたり、hiさんのブログも参考にさせてもらいました。
アクシデントの話が面白かったです。
僕が行った時も道道612のゲートは閉まっていましたが、それを反対側から入ってくるとは・・・しかも、家が築別なのに。更にトラクターで(笑)

そう言えば、病院のゲートの所から500m程入ったあたりで、何かの工事をやっていました。
ユンボやらの重機が数台あって、何かしてました。
気になりましたが、歩くのがダルくて(苦笑)

機会があれば、探索をご一緒したいですね。
ペンタックスの事も色々と教えて欲しいですー
Posted by furutori at 2012年11月11日 00:03
あ、HN変えてました。hi改め、ひこです。

森林鉄道は川に遺る一部の橋梁や橋脚のみでした。
記事にするのを忘れていたので、次回から書いていきます。
よろしかったら覗いていって下さい(笑)

鉱山跡と言えば、後志のを見て来ようかと考えています。
平日でも構いませんので、興味がありましたらメール下さい。
単独ではクマが怖いので(^^;
Posted by ひこ at 2012年11月11日 01:42
炭鉱遺産良いですね。
K-5の「銀残し」や「モノクロ」で撮影したいところですがデジイチ忘れは残念でしたね。

九州の実家から徒歩5分ほど歩けばボタ山があります。小学校の頃は良い遊び場でした。

本当か嘘かわからない江戸時代以前の歴史モノより近代の話の方が実感がわくので好きです。
Posted by shimizyshimizy at 2012年11月11日 17:40
>>ひこさん

ハンドル変わったんですねー

森林鉄道跡は、なかなか素人には見つけづらそうですねぇ。
ひこさんのブログで楽しむことにしますー

後志の鉱山跡、いいですね~
後志の遺構関係は全然行ってないので、是非、ご一緒したい!
しかし、年内はスケジュール的に厳しそうです・・・
来春の熊が怖い時期にでもご都合が合えば、是非!
Posted by furutori at 2012年11月13日 00:02
>>shimizyさん

K-5の忘れは、帰ってきてコンデジの写真見て、つくづく後悔しました。
特に体育館の写真の高感度のダメさ加減はもう・・・

廃墟に銀残しは良さそうですね。
今はshimizyさんに教えてもらった雅一辺倒ですが、次の機会には銀残しにも挑戦してみます。

九州も炭鉱多いですよね。
しかも、ご実家から近くとは羨ましい!
僕は小学校の頃に、鴻之舞という大金山から近い所に住んでいたのですが、それに気づいたのは大人になってからでした。
あの時に、鉱山好きになっていたら・・・と思うと後悔しきりです(笑)
Posted by furutori at 2012年11月13日 00:46
こんにちは~

何のことやらさっぱりですが、なにやら楽しめる要素も・・・
趣味の幅が広くていいですね~
キャンプで飲むしかできない私にとって・・・涙

大体頭が悪すぎてついていけないのがだめなんですよ~反省
もう少し頭のよい人間になりたいこの頃です♪
Posted by yah at 2012年11月26日 11:42
>>yahさん

ハッキリ言って、こんな知識を持っていても無駄ですし、何の自慢にもなりません。
でも、好きなんですよねー、鉱山が。
なんと言うか、この大きな人工構造物を目の前にすると、胸が熱くなるんですよ。
まぁ、鉱山の跡地なら、更地でも胸が熱くなるんですけどね(笑)

道南にも幾つか鉱山跡がありますし、稼行中の大鉱山の峩朗鉱山(上磯)がありますので、機会があれば訪れてみてくださいー
Posted by furutori at 2012年11月26日 22:18
初めまして!5/6BS朝日で廃墟の特集がありました。
3部構成で俳優の角野卓三さんが築別炭鉱の案内をしていました。私は羽幌出身で叔父が築別炭鉱の消防署に居た事があり懐かしくテレビを見ていました。
Posted by 幸子 at 2017年05月22日 01:42
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