監獄

furutori

2014年01月10日 00:20

せっかくの正月休みなので、どこかへ行きたい!
という事で、泊まりがけで北見の祖父宅へ遊びに行きました。
あ、今回は一人旅でなく、久しぶりにキャンプ以外の家族旅行です。

で、北見へ来たは良いのですが、冬は観光する所が少ないようなので、網走監獄へ行きました。
初めての網走監獄、どんな施設か予備知識無く来てしまったのですが、広い敷地に様々な施設が点在していました。

“監獄”というネガティブなイメージから、子供達もワクワクドキドキです。

という訳で、以下は当ブログお得意の資料館見学記事で無駄に長くなります(苦笑)
ご注意ください。
入口の人形に喜ぶ息子。


まずは、釧路地方裁判所網走支部法廷復原棟から。

法廷の様子が再現されていました。
昔の凶悪事件や冤罪の可能性がある事件の資料などが展示されていて、結構面白かったです。

味噌醤油蔵

当時は自給自足を目指していた為、受刑者が味噌や醤油を作っていたそうです。

休泊所

日帰り出来ない作業時に使われた宿泊施設です。

枕が長い丸太で、皆が一本の丸太に頭を載せていました。
こんな枕じゃ、僕は絶対に眠れない・・・

耕耘庫

受刑者の農作業用の機材が格納されています。
農園刑務所だった網走刑務所は、かなり高度な農機具が使用されていたらしいです。

お次は、行刑資料館。
こちらは、明治期から現在までの刑務所の様子が展示されています。
プリクラのような収監写真を撮る装置がありました。


ちなみに一枚300円です。
現在の刑務所から見ていきます。

テレビまであるのですねー
次は、昔の刑務所の様子。
外での刑務作業の時は、こんな感じで連れて行かれます。

体感できるように衣装が用意されていました。
逃走防止の鉄球も体感出来ます。

先程の休泊所にあった枕の体感。

木槌で丸太の枕を叩き、全員を一斉に起こしていたそうです。
木槌で叩いているのは、一緒に来た従兄弟です。
建物の中心にある「赫い囚徒の森 体感シアター」。

3面の布地のようなスクリーンに映像が映し出されています。

外から見ると、こんな感じ。なかなか凄い装置でした。
この作品を見ると、当時の北海道の主要道路は、囚人によって作られたという事が良くわかりました。
シアターの囲むようなスロープで、2階へ上がります。

五寸釘寅吉のひとりごと劇場

なかなか面白いお話でした。実話らしいです。
行刑資料館は、かなりモダンな展示で、とても楽しめました。

お待ちかねの監獄「五翼放射状舎房」です。

行刑資料館の展示によると、建物はこんな形になっています。

さて、中はどんな風になっているのでしょうか?
入口を入ると見張り部屋があり、5つの廊下が放射状に伸びています。

建物を見張り部屋を中心に放射状にすると、少人数でも監視しやすいという利点があるそうです。
廊下を歩いてみると、薄暗くてなかなか良い雰囲気です。

油断していると、突如、囚人が居る房があったりします。

殆どの房に囚人は居ないのですが、たまーに居たりするので、娘は驚いて悲鳴をあげていました。
採光窓もイイ感じです。

冬は、この様なストーブが設置されたそうです。

↑煙突の側に立っているのは↓この方です。

ん?天井付近に誰かいるぞ。

脱獄囚でした!

実際に、こうやって脱獄した(試みた?)囚人がいたそうです。

監獄を出た後は、浴場です。

脱衣から着衣まで15分と決められていたそうです。


コチラは独房。


辛そうです・・・

教誨堂



真ん中の写真の仏壇は戦前までで、戦後は撤去されて講堂と名を改め、作業が無い日に映画を見せたり、慰問公演がおこなわれていました。

最後に売店兼食堂へ行ったのですが、レジの側に立っていたこの店員さん、微動だにせず、こちらを凝視していて怖かったのですが、良く見ると人形でした。


どんな施設か全く知らずに訪れた網走監獄ですが、かなり楽しめました。
ただ、こんな広大な敷地に施設が点在しているとは思っていなかったので、思い切り薄着で行ってしまい、凄く寒かったです・・・っていうかウェブくらい確認して行けって感じですよね(反省)

翌日、札幌への帰り道に、話題の水族館へ行きました。
が、例によって記事が無駄に長くなったので、次回へ続きます


【博物館 網走監獄】
住所 : 〒099-2421 網走市字呼人1-1
TEL : 0152-45-2411
開館時間 : 4~10月 8:00~18:00 、11~3月 9:00~11:00
定休日 : 年中無休
URL : http://www.kangoku.jp/


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