スマートフォンをフォトストレージに

furutori

2011年06月07日 00:34

実は、以前からフォトストレージが欲しかったのですが、大した物でもないのに変に高くて・・・

で、先日導入したスマートフォンをフォトストレージ代わりに出来ないか考えた結果、Eye-Fiというデバイスを使えば簡易フォトストレージになりそうなので、実際にやってみました。
ツイッターで、その事を軽くつぶやくと、反応してくれた方がいらしたので、僕流の使い方をちょっと紹介してみたいと思います。

ちなみに、僕の環境はペンタックスのK-xとK-5というカメラとISW11HT(HTC EVO WiMAX)というAndroidスマートフォンとWindows7 PCですが、Eye-Fi自体は汎用性が高いので、他の環境でも応用は可能かと思われます。
まず、Eye-Fiとは何か?
Eye-Fiは、WiFi(無線LAN)機能が内蔵されたSDメモリーカードです。
これを利用すれば、わざわざPCにつないだり、メモリーカードを差し替えたりしなくても、画像の転送が可能になるという製品です。
今回は、Eye-Fiのダイレクトモードを利用して、PCや自宅の無線LAN環境を介さずに、外出先でカメラからスマートフォンへ画像を直接転送出来るようにします。

具体的に原理を説明すると、Eye-Fiカードが無線LANの親機になり、スマホはその親機のSSIDに接続するという形になります。

では、準備を始めます。
まずは、Eye-Fiを用意します。
今回はPro X2という製品を購入しました。
実際には、現在販売されているEye-Fi全てがダイレクトモードに対応していますので、どの製品を用意してもOKです。


次にEye-Fiカードの設定の為にPCへ専用ソフトをインストールします(デジカメからスマートフォンへの転送にはPCを利用しません)
専用ソフトは、予めEye-Fiカードの中に入っていますので、付属のカードリーダーに刺したEye-FiカードをPCに接続し、説明書通りにインストールします。
もし、インストールしたバージョンよりも、新しいバージョンが出ていたら、ネット経由でバージョンアップを促して来ますのでインストールした方が良いです。

インストールが終わると、ユーザー登録用の画面が出てきますので、メールアドレスと任意のパスワードを入力します(実際にメールで使用しているパスワードではありません)
入力が終わるとウィザード形式でEye-Fiカードの設定が始まります。
まずは、動作確認を兼ねて言う通りに設定しましょう。

次からが、Eye-Fiカードの詳細設定です。
僕の望む仕様としては
1.ダイレクトモードを使用して、カメラからスマホへ直接転送。
2.撮った写真全てではなく、希望の写真を選択して転送したい。
3.クラウドサービスやコミニュティサービスには、PCからアップロードするので、自動アップロードは不要。
4.PCへの転送は、Eye-FiカードをPCへ差して行う。
の4点です。

1の設定から。
今の所、スマホ以外には転送しないので、余計なWiFiの設定を削除します。
「ネットワーク」 - 「ネットワーク」 - 「削除する」の赤枠内にウィザードで設定したWiFiの情報が出ていたので、削除しました。


次にダイレクトモードを有効にする為「ネットワーク」 - 「ダイレクトモード」 - 「ダイレクトモードを有効にする」をチェックし「今すぐダイレクトモードを起動する」をクリック。


そして、スマホ側のWiFiの設定画面で「Eye-Fi Card」から始まるSSIDをタップ。


ワイヤレスパスワードの入力を求められるので、2つ上の画像にある「WPA2パスワード」に記載されている文字列を入力し「接続」をタップします。


WiFi欄に「Eye-Fi Card ******に接続されました」と表示されればOKです。


これで、Eye-Fiとスマホをつなげる設定が出来ました。

2の設定。
全ての写真を転送すると、スマホのストレージがキツくなるので、詳しく確認したい写真だけを選択して転送する設定をします。
「転送モード」 - 「選択した画像だけを転送」のラジオボタンをクリック。


3の設定。
各種サービスには転送を行わない為、「写真」 - 「オンラインサービス」のチェックを外します。


4の設定。
「写真」 - 「パソコン」 - 「このPCに写真を転送する」のチェックを外します。


おまけで、面白そうなので「ジオタグ」 - 「ジオタグを有効にする」にチェック


これで、PCを利用した設定は終わりです。
次は、スマホ側にアプリをインストールします。
マーケットで「eye fi」と入力し検索すると「Eye-Fi」というアプリが見つかりますので、インストールします。


インストールが終わったら、Eye-Fiアプリを起動します。
一番最初にPCで設定したメールアドレスとパスワードを要求してきますので、入力します。
次にメニューボタンを押し、「設定」をタップ。


「Eye-Fiカード設定」をタップ。


「Eye-Fi Card」をタップ。


「Eye-Fi Card」をタップしチェックを入れます。


Pro X2をご利用の方は「画像の種類を選択してください」でRAWが選択出来ますので、希望に合わせてチェックし「OK」をタップ。


これで、アプリの設定も完了し、全ての準備が整いました。

では、Eye-Fiカードをカメラに差し、写真を撮ってみましょう。
今回は選択した写真だけを転送するようになっていますので、撮影後、プレビュー画面でプロテクトをかけます。
ペンタックスK-xとK-5の場合、プレビュー画面でフラッシュボタンを押すと、鍵マークのアイコンがありますので、それにカーソルを合わせてOKを押します。

ちなみに、転送後はプロテクトを解除してもOKです。

次はAndroid端末のWiFi設定でEye-Fi Cardと接続されているか確認します。
もし、されてなければ、上記1の設定を参考に接続してください。
程なくすると、通知領域にEye-Fiのアイコンが表示されます。このアイコンが出れば、転送が始まっている証です。


ここでEye-Fiアプリを開くと転送されている様子が確認できます。


転送が完了したら、サムネイルをタップしてみてください。

デジカメで撮影した写真が大きく表示されたら、成功です!

これで、デジカメの小さなプレビュー画面よりも大きなスマホの画面で写真を確認することが出来、尚且つ転送された写真をデジカメ側から削除すれば、メモリーカードの容量の節約にもなります。
スマートフォンに32GBのmicroSDを入れれば、ちょっとしたフォトストレージになりそう。
また、スマホに転送された写真はトリミング出来ますので、スマートフォンに対応した各種サービスやブログ等に掲載可能です(ちなみに、ナチュログはAndroidに対応してません・・・残念
※現在はAndroid用の投稿アプリがリリースされています。
今回設定したダイレクトモードは、自宅等の無線LAN環境が不要なので、上記の作業が全て外出先で可能です。

アウトドアシーンでの各種サービスの投稿には、非常に有用かと思われます。

当記事が皆様の創作活動のお役に立てれば幸いです。

上にも掲載しましたが、通販ではAmazonが安いみたいですよー





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